先生、




自分が拾った紙を持って職員室へ向かう。

(話したの、いつぶりだろう。)

「咲良、」

いきなり先生が口を開いた。

「はい、なんでしょう。」

「なんで俺の事避けてたの?」

ばれてたのか...。

「避けてませんよ。」

嘘をついた。

「そうなのか。」

少し声のトーンが低く感じた。

「ちょっと俺、傷ついたわぁ..」

誰にでも言ってるんだろうなあ。そう思った

「そうですか。」

「あはっ冷たいなあ咲良は。」

私はわざと素っ気なくしたのだ。