「...は?」

私とヒロは口を揃えて言う。

「その...前から仲良いなぁとは思ってて、付き合ってるのかなぁって思って...」

私は唖然とする。

「俺らはただの友達。」

ヒロがそう言った。

私は深く頷いて乃亜ちゃんの方を見る。

「そう...ですか。あっ、私ヒロ先輩の事諦めませんからね。」

乃亜ちゃんは可愛い笑顔を見せて髪を揺らして帰っていった。

ヒロを見ると耳が真っ赤で、照れている。

「一件落着...?」

「だなっ」

私達は笑いながらお互いの席に着いた。