先生、




私は次の授業まで五分くらいあったので席に座って本を読む。

「咲良、熱でもあるの?」

キリが心配そうに見つめる。

「顔、真っ赤だよ」

キリにそう言われ私は咄嗟にトイレに駆け込んだ。

冷静さを取り戻し、教室に入ろうとした時誰かとぶつかってしまった。

「ごめんなさい!」

「こちらこそごめんなさい!」

胸元に書いてある名前を読むと"佐藤"と書いてある。