ガチャ。

鼻歌を歌いながらリビングに入ってくるヒロ

「お風呂さんきゅーな!」

ヒロに聞こうか迷った。その時

「なあ、咲良」

「どうした?」

今まで見た事がないヒロの顔。

「好きでもない奴に告白されたら...なんて答えるのが正解なのかな」

私は一瞬でなんの事を言ってるのか分かった

「乃亜...ちゃん?」

「おっ、お前なんで...」

「本当にごめん。携帯の通知見えちゃって」

私は顔の前で手のひらを合わせて謝る。

「それなら話が早いや
長くなるかもしれないけど聞いてくれる?」

私はコクリと頷いた。