「実は...家の鍵失くしちまって、俺の親今日旅行行ってて居ないんだよ...」 「なるほどね、なら仕方ないか」 「ありがとおおおおお!!」 ヒロが嬉しそうに言う。 「じゃあ俺、反対方向だから」 キリがそう言って私達に背中を向ける。 「ばいばい!」 私とヒロが声を揃えて言うと、後ろを向きながら手をヒラヒラと振る。 「行こうか」 私はヒロに言って歩き出した。