もやもやが残ったままの帰り道。

「咲良ーーーーーー!!」

後ろから私を叫ぶ声が聞こえる。

振り返るとヒロとキリが走っている。

息を切らしながら私のところへ来て、

「咲良、今日空いてる?」

「空いてるけど...何?」

息を整えるための間があってから、ヒロが言った。

「お前ん家、泊まっていい?」