先生、




「うーん。それが...自分でも分からないんだよねっ。」

すると2人はキョトンとした顔で私を見る。

そして口を揃えて言った。

「...は?」

「だから!自分でも分からないの。昨日ある人を見てたらいきなり決着つけようと思っただけ。」

まだキリはキョトンとしている。

「でもまあ良かったんじゃない。お前と彼氏雰囲気悪かったしいつもお前ムカムカしてたし。」

(失礼な奴め...。)

「でも今は清々してる顔だ」

私のほっぺをつねってヒロが言った。

ヒロなりに励ましてくれているのだろう。

キリも微笑みながら頷いていた。

「やっぱりヒロには敵わないよ。」

少し涙ぐんで言うとヒロは照れたように

「ほらっ。行くぞ。」

と、早足で教室に向かった。