✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩

「ゆきちゃーん、としくんに逢いたいよー」

学校の昼休み、私は保育園からの親友坂本ゆきちゃんとご飯を食べている。

としくんには3年も会っていない。
あれから私も中学生になった。

「そんなに逢いたいなら家に行ったら良いじゃん。」

「だってだって、なにも用がないのに行っても迷惑でしょ?だいいち3年も会ってなくて何話せばいいか分からないし。」


「じゃあなんのために今まで頑張ってきたの?全部俊樹さんに女の子として意識してもらうためなんでしょ?」

ゆきちゃんはそう言って廊下の方を見て


「ほーらまた胡桃目当てであんなに男子が集まってきてるよ。」

「え?私目当てなわけないじゃん!みてよこのクラスの女子の顔面偏差値の高さ。私なんて下の下だよ笑」

「またそうやって自分を否定するー。胡桃は充分可愛いよ。ココモも頑張ってるし。私応援してるからね」


「ゆきちゃーーーーん、ありがとう。私の一番の親友は一生ゆきちゃんだからね。私が男だったら絶対ゆきちゃんと結婚するっ。大好きーーーーーーー♡」


私頑張ってみようかな。