ピピピピ


ハッ



なんだ。夢か。


ずいぶん懐かしい夢を見たな。


そういえば私あんな昔からとしくんのこと大好きだったな。

この気持ちは1度も揺らいだことはない。


でも、でも昨日としくんに“迷惑だ”って。

どうしよう。


タータタータターター


携帯の着信音がなった。


ゆきちゃんだ。

ピッ

“もしもし。くるみ?昨日俊樹さんどーだった?”


“ゆきちゃーーーん。”


私は昨日のことをこと細かく話した。


“ゆきちゃん、私どうすればいいと思う?”


“じゃあ逆に胡桃はどうしたいの?”

“そ、それは逢いたいよ。でも迷惑って言われたし・・・。”


“胡桃はこれで終わっていいの?ずっとずっと俊樹さん追いかけてこんな終わり方で納得いく?”


“ううん、全然しない。”


“じゃあちゃんとアタックして来るべきなんじゃないの?大丈夫。胡桃なら絶対大丈夫だよ、自信もって行ってらっしゃい”


“ありがとう、ゆきちゃん。頑張ってみるね。”


私はベットから起き出して洗面所に行った。


あーぁ、すごい顔。


鏡の中の私は悲惨な顔をしていた。


顔を洗ってバッチリメイクをした。

洋服も一番のお気に入りの服にした。


ゆきちゃん。私頑張ってくるね。