「なんで休みなの?」

と私が聞くと凜々は飛び跳ねながら

「最近、殺人事件とか失踪事件とか
近所で起こってるじゃん?だからね
全部活動をしばらく休みにするんだって!」

「へ〜、殺人事件...か...」

私は誰かが傷ついたり悲しんだり
することが嫌いだ...

そんな事が嫌いだから
私はみんなを助けられる
アニメに出てくる魔法少女に憧れている。

幼稚だと思われるかもしれない...
でも私はそんな魔法少女になって





「あのー」





いつか...





「あのー!」





みんなのために...





「あのっ!!」

!?な、何!?
今誰かに呼びかけられた!?

その声の主は私の背後にいた。
さっきから私に呼びかけていたようだが
私は全然気付かず、代わりに凜々が
応答していた。

声の主は男子だった。
見慣れない背の高い男子。

ザザ...

あれ?

ザザザザザァー

おかしいな?

ザザザザーザザザザザァー

なんか、あの男子、見えにくい...

さっき一瞬姿が見えたが
ノイズが走って見えなくなった。