「...............」

えーっと、なんか気まずいな
あ、このノート、名前書いてある。

「このノートの持ち主。木山碧って
いうんだ〜凜々知ってる?」

「えっと...その...」

凜々の様子がおかしい。
もしかして知り合い?

「その子ね...みんな海くんには
転校したって言ってるけど...
去年死んじゃった子なの...」

「ええ!?」

「しかもね、自殺や事故じゃなくて、
事件なんだって...」

「じ、事件...」

「そのノートはね、去年死んじゃった子が
書いた妄想の物語なんだけど...
その子、1度事故をおこしててね...
脳に障害を持って学校に通えなくなったの...
その時に書いた物語みたいなんだけどね...」

「なんか、ごめん...」

「いや、いいよ!いずれ伝えないと
いけなかったことだし...」

僕はノートを開き
少し読んでみた。

そこには
てるてる坊主の妖精によって
魔法少女の力を得た自分ご活躍する
夢の詰まった物語だった。

なんで、こんな子が殺されたんだろう...