それからの毎日は、ただただ必死だった。
毎日やらなきゃ行けないことだらけで、あっという間に過ぎていった。
係の仕事の確認、自分が出る種目の確認…。
──そしてやってきた、運動会本番。
あたしたちは係の仕事とかで忙しくて、ほとんど喋っていなかった。
ひかるなんか応援団長にまでなっちゃうんだもん。
それはそれはとってもカッコよくて、あたしの目に焼き付いた。
「プログラム16番、選抜選手による紅白リレーです」
あたしは、3年4年って紅白に出れたけど、5年生のときは補欠で出られなかった。
2年ぶりに立った、この熱気が溢れたフィールド。
やっぱりこの場所は、あたしを凄くやる気にさせた。
「位置について、よーい…」
──パァン…!
1年生が一斉にスタートした。
