漆黒の夕闇

「1回だけ会ってみねぇか?話すこともあるだろうし。」




そんなこと言われて、会わねぇわけにはいかねぇよ。



どうせ、オレのこと。とっとと捨てたいに決まってんだから。




「…わかった。でも、あんたは着いてくんな。うぜぇからな。」



「おう、わかってる。じゃあ、今度の月曜日な。じゃあな。」





ガラガラ



そう言って出ていったあの人。





「なぁ湊。いいのか?」



「別にいいんじゃなね?あの人がいい始めたんだから。これからも好き勝手できるしな。」



「湊が決めたなら何も言わねぇよ。じゃあ、明日な。絶対安静な。」





出ていった。部屋にいた人たち全員。



はぁ。





「ホントにいいんかね。」




独り言が妙に部屋に響いた。



ホントに、どうしたもんか。オレのこと嫌いなんかな。



ま、別に嫌われててもどうも思わねぇしな。



今更って感じ。




ホントの父親だって、今更会いに来た理由もわかんねぇ。



ってか、なんであの人のこと知ってんだ?まさか、父親も本職って訳じゃねぇよな。流石にあり得ねぇよ。




父親二人が本職なんて。いや、父親だって思ってねぇけど。