漆黒の夕闇

那唯人Sido




「さすが、本職なだけあるね。」



「ホントに知ってたのか。」



「なに?ビックリしてるわけ?あれ。組にいるときはポーカーフェイスなんじゃなかったっけ?」




色々知ってるな。なんでこんなに知ってるんだ?




「あんたが、舞さんを愛してたのはわかった。けど、快から聞いてた。全部。オレのことを愛してなんかいない。舞さんがいたからお前は生きてるんだって、ホントバカだよね。愛してて、可愛くてしょうがない舞さんと反対に、オレは、舞さんの一人目の男の間に、それもセフレの相手とできた子供なんて、愛したくねぇよな。」





そう言って傷ついたお前の顔をみるのは久しぶりだ。こいつも顔には出さないし、本音も言わない。さらに弱味を見せない。




「そんなんじゃねぇんだ。そんなんじゃ。」



「ハッ。嘘ついてんのバレバレ。無理しなくていいよ。どうせオレは、望まれてない、しかも、存在しちゃいけなかったんだから。」





パシンッッ!!





「お前、いい加減にしろよ。セフレの間にとか。存在しちゃいけないとか。誰がそんなこと言った。お前は、そんなこと言って傷ついてる奴等がいること知らねぇのか!?勿論知ってるよな。シノア。広樹。悠希。海。祐。隼人。気づいてるよな。これだけの人がいて、お前は存在しちゃいけねぇのか!?だったら、俺らはどうなるんだよ!湊が大好きで大切で傷つけたくなくて。大事にしたくて、弱味を見せて欲しくてなんて思ってる俺らはどうなんだよ!!」




叩いたのも、怒鳴ったのも俺じゃない。快だ。




ガラガラ





「そうだよ。みな!存在しちゃいけないなんて誰が言ったの!?俺らはみながいないと生きていけないんだよ。」



「いつまで意地張ってるつもりだ。自分でもわかってんだろ、生まれてきて満足してること。大好きなやつらがいて、守りたい奴等がいて。それが、俺らだってことわかってんだろ。」



「自分で言うのかよ。それを。自信満々だな。」




薄く笑いながら言った湊は、どこか安心そうで、ほっとしたような感じだった。



が、そうでもないらしい。




「みぃ、大丈夫か?」



「「「「「「みぃ??」」」」」」



「大丈夫だ。お前は?大丈夫か?」



「それは大丈夫だ。」



「どういう関係?」



「主従関係?」



「んな訳あるか。」




当たり前だろ。




「幼馴染みだ。」



「は?まじかよ。知らねぇよ。」