漆黒の夕闇

「あるだろ。色々と。今まで話せなかった分とかあるだろ。」



「ないね。今更。何を話せって言うんだ。放ったからしにされて今更。」



「今度でいいから。ちゃんと、話し合う時間をくれ。」



「無理に決まってるでしょ。あんたはただの仕事熱心の男性ってだけなんだから。それに、他の女、いるんでしょ。」




ホントあり得ない。女いるくせに、




「バカじゃないの。今更、後悔してないにしても舞さんが可哀想だよね。あんたのこと本気で愛してたのに、愛してたから苦しかったのに、それでも逃げなかったのは。あんたとの契約があったからでしょ?違う?」



「そうだ。彼女は、本気で俺との契約を望んでた。でも、「契約を結ばなかった。でしょ。」あぁ。知ってたのか、」



「まぁね。それに、あんたはオレの実の父親じゃないってこともね。何となく気づいてたよ。小さい頃から、父親なんかいなかった。そのくせ、3歳頃から突然父親ができた。なんて、再婚しかなかったでしょ。」



「あぁ。再婚したよ。」



「それでも、あんたは舞さんに子供がいることなんてしらなかった。ましてや、バツイチなことも知らなかった。」




ホント、残酷なことして死んだよな。オレらのことめちゃくちゃにして。




「舞は、自分のことを一切話さなかった。話せなかったのかもしれんが、それでも、子供のことは話してほしかった。愛の言葉を向けるくせに、どこかでは、諦めたような顔して。」



「なんだ、知ってたんだ。さすが、本職なだけあるな。」



「ホントに知ってたのか。」