そうこう話してるうちに私の家に着いてしまった。
『あ…じゃあまた明日ね……っ!?』
そう私が言い切る前に視界が暗くなり、見上げると…及川君の顔。
抱きしめられてるって事が分かるのに時間は自然とかからなかった。
「良いんだよ?甘えても。すぐには甘えられないかもしれないけど、俺には甘えてもいいよ。頼っていいよ。俺は川瀬さんが、困るとこを見たくないし、悲しんでる顔を見たくない。むしろもっと頼っていいから。」
『な…なんで………そんな及川君は優しいの…?そんなことしたら、及川君の女の子達が可哀想だよ…』
ほんとのことだよ…。知ってるんだから。沢山及川君が好きな人達がいることなんて。及川君が優しすぎてジーンときてしまう。
「…こんなとこまで相手のことを先に考えてるなんて…やっぱり…俺は川瀬さんの優しいとこに惹かれたんだろうな。」
『ん…?』
なんの話でしょうか…?
「俺はね、今まで遠回しに川瀬さんにアピールしてたんだけど。」
…え…アピール…?
次々に?マークが増えていく。
「川瀬さんにはやっぱり疎すぎて伝わってないと思うからこの際言っちゃうけど。…俺は川瀬さんが好きだよ。」
す…………き?
隙?…………す…好き…?!
『ええ!?』
嘘でしょ!?あの人気者の及川君が…?!こんな平凡な私を…!?
「やっぱり。気づいてなかった…。フラれるのは知ってるし意識されてないのは分かってたから、前提で伝えたけど…でもさ……」

