廊下を出ると、女子達の群がる中心には学年一のイケメンこと廣川君と及川君。
そーいえば今花が2人と同じクラスだから色々情報が回ってくるんだよね……
なんて呑気に考えながら及川君の方を向くと…
あっ……
目が合った。
目が合うと及川君は困った表情をしている。
とりあえず私は苦笑いを作ったあと目を逸らす。
そして…
『図書室いこっか。早くしないと閉まっちゃうし。』
「うん、そだね!廣川君の顔も見なくて済むし」
『えーそれは言い過ぎだよ?』
気まずくなった私は及川君に背を向け再び図書室へ行こうとすずはに促し、今度こそそこを目指した。

