この世界は茜色。

#9 届いた手紙

1年後──


俺のグループも成長し、
十周年のとしだった。

そんなとき、
映画の撮影が終わり、
仕事にひと段落ついたので
久しぶりに、御見舞にいこうとした、


病室につくと、
お母さんが泣いていた、
その背中は何か寂しげだった…

その瞬間察知したんだ、


“君がこの世界からいなくなってしまったこと。”



母)涼介くん…
茜ね、いなくなっちゃったの、
もう会えないの…
俺)…うそ、ですよね?…
母)(首を降る)


俺は信じられなかった…
だって、あんなにも
明るかったのに、
笑っていたのに、
急にいなくなるんだもの。




母)これ、あの子から涼介くんへの手紙です、
是非読んであげてください…
俺) はい…