この世界は茜色。

#7 君との再会


病院に着いた。
息はあがってる。

俺は立ち止まり少し深呼吸をして、
病院を見上げた。


この中に茜がいるんだ…



509号室



茜がいる部屋だ。



俺の誕生日と同じだった。
やっぱり俺らは運命で繋がってるのかもしれない。

ふたつの歯車はきっと一緒に動いてる。


俺)茜っ! 大丈夫!?
茜) 涼介くんっ、!?
来てくれたの!?
俺) うん、、
入院してたんだね、
茜)そんなに暗い顔しないでよ…
私は涼介くんと再会できて
嬉しいよ?
俺) でも…
茜) (微笑む)
私、この病院好きなんだーっ!
先生も優しくて、
たくさんの人が来てくれて、
私凄く元気なんだよ?
絶対直してやるー!


俺はすぐに分かった。
茜は無理してる。
ほんとは、自分の状態のことを分かってる。
それでも、それでも、
明るく俺の前で心配掛けさせないように
頑張ってる君が愛しかった。


茜) あ、そういえば涼介くんこの前映画決まったねっ!
おめでとう!

なにか悩みある?
茜様が聞いてあげようか?笑
俺)茜…
綺麗になったねニコッ