「ねね、あの人が川井 美麗《かわい みれ》様?」

「そそ!噂どうり!!!」


私を見て、そ〜コソコソと話している女の子達。


え?噂?
なにそれ、私の噂流れてるの


考えたら止まらない思考は、どんどん深くなる一方で早足気味に歩いてたら


「…いって!」

「?!」


何事かと振り返れば、顔がとてつもなく整ってる男の子がいた。


うわっ、イケメン。

そー心の中で呟きながらそそくさと離れようとしたけど


「おい、お前」


と言いながら手首を掴まれ、またまた振り返った


この人、怒ってる??


ちょっと、ムッとしたような顔で私をガン見してる


もしかして、何か顔についてたりして


慌てて、掴まれてない方の手で顔を触ってみる。


なんもない。


ジーーっとガン見されてるからガン見仕返してると、男の子が手首を掴んでない方の手で靴を指差した。


靴?と、私の靴?


ふと周りを見たら
靴箱の前でこのままの状態なのでさすがに目立つ。男女共にコソコソとなにか話始めた。
はやく、教室に行きたかったので


「どうかしました?」

と訪ねたら


「どうかしたじゃねーだろ」

「え?」


よくわかんないんですけど


「お前、さっき俺の靴踏んだだろ?」

「…ん!?ごめん!つい」