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『…みれいってさ、優しいよね』



「…ちがっ」



… カチッ ピピピピッ ピピピピッ



05:30と示したシンプルな目覚まし時計が部屋に鳴り響いてる。


「…はぁ」


時計の裏についてるスイッチを off にした。
目覚ましを消した後、部屋中が静けさに包まれる。


弁当作らなきゃ


ベットの上でもう1度ため息をついてから、部屋を出た。

廊下は暗いままで、静か。隣の部屋を確認すると、妹の美愛《みか》がまだ眠っていた。


「よし。」


そのまま階段を下りて、キッチンへ向かう。


そのまま弁当作りを初めて少したったころ、時計をみたら6:30を回ってた。


そろそろ、美愛を起こさなきゃ


美愛の部屋のドアをノックしたけど、返事が無かったから勝手に入った。


もー、まただ。


ドアを開けると携帯のアラームが鳴り響いてるのに、ぐっすり寝たままの妹。


「みかー、起きて朝だよ〜。」


私の声より大きいアラームの音で起きないんだから、そりゃ私の声じゃ起きるわけない。


「はぁ…。みーーかーー!!!」

「…んん。」


やっと、少しだけ目を開けた。


「もー、6:30だよー。」

「…まだ6:30だから…大丈…夫。」


シャッとカーテンを開けるけど、まだ外はそんなに明るくない。夕日みたいに空はピンクっぽい赤い空。


「はやく起きてよ?」

「…」

「おーい」


んんーーー。と唸り声を聞いてから部屋を出た。

そのままお母さんの部屋に行くと誰もいなかった。