案の定、 彼は朝ごはんを素通りしたし、 お弁当だって置いたまんま。 玄関に向かう背中を追いかけて、 「行ってらっしゃい」 「…ん」 「気をつけて、じゃあね」 … ガチャン 「さよなら、壮司」 これが最後。 もう顔は見れないから ベランダに出て見えなくなるまで背中を見送った。