あの人が何も言わないなら 私が何かを言うべきではないはずだ。 弱虫な私は最後まであの人に嫌われるのを恐れている。 せめて、これ以上嫌になってほしくない。 私のことも。 この家のことだって。 とにかく私は出ていくべきなんだろうことは理解した。 だけどどうしても心が追い付かない。 どうにか家に帰ってきたのはいいものの、 体が言うことを聞いてくれなければ なにをするにしても進まない。 ああ、もう。 泣くな、私。