「おはよう」


今日も笑顔で挨拶をした。
無論、彼は私を見てはいないが。


「…ん」


一応は返事ももらえた。
よかった。



準備していた朝ごはんを横目に
そのまま通り過ぎて行く。



着替えを済ませ、
身なりを整えた彼は玄関へと向かう。




ああ、朝ごはんは食べていかないのか。
朝早いから重いのだろうか。

また一つ、私の役目が終わりを遂げた。