段々と冷えていく家に 私が平然といられる訳もなく。 それでも彼に言える訳でもなく。 はじめの頃は今までの日々を思い出しながら いつかまた戻れると信じていた。 手を繋いで笑いあったことも、 泣きたくても泣けない私を抱きしめてくれたことも、 私にとって宝物の思い出を抱きしめて 変わってしまった彼に笑顔を向けていた。