夢をみましょう

それから千年杉→お地蔵さん→龍の沼とまわって、いまは石碑にいる。

「俺ら、1番じゃん!!!」

そう、ここがゴール。

そして宝箱はまだ1つも開けられてない!

「「やったー!!!」」

ガシッと手をつかんで喜び合う。

「これも、私のおかげだよねッ」

「お前なんでそんなに暗号の解読できるわけ?」

「だって、私推理小説とか好きだし~♪」

「・・・・」

洸輝が渋い表情で無言になる。

「え、なに。その顔」

「いや、別に・・・。」

「なに~??」

「それよりも!!宝箱開けるぞ。」

「む~。」

「どれがいい?選ばせてやるよ。」

「へ?」

洸輝が言った言葉に目が点になる。

「選ばせてやるって言ってんだよ。」

「こ・・洸輝くんの口からそんな言葉が出るなんて・・・」

明日、大雨でも降るんじゃないかと心配になってきた智紗桃である。

「人の好意は素直に受け取った方が良いよ^^智紗桃ちゃん」

明らかに怒っているだろう洸輝の笑顔が怖い・・・。

大人しく智紗桃は宝箱を選ぶ事にした。



選んだ宝箱の中身は―――・・・