夢をみましょう

「何て読むんだよ。コレ。」

洸輝は少し不機嫌そうに智紗桃にカードを向けてくる。

「コレはね、かぶった文字を消せば良いの。」

「?」

洸輝は意味がわからなさそうにしている。

「だから、同じ文字がないのだけを残すってこと」

「それでどうなんの?」

智紗桃はカードの文字を消していく。

残ったのは・・・・

『ねこいわのうしろにある』

「・・・・ねこいわ?」

「地図ある?」

「あ、ぅん。」

地図をひろげて見ると『ねこいわ』の文字が。

「ここだ!」

洸輝は智紗桃の手を握って走り出した。

(手、手ェ話してぇぇえ!!)