飛翔は、影に気を送り込み、爆発させる技を持つ。まともに喰らえば大ダメージは避けられない。
(なんて技だ。うかつに近寄れない)
「デュアル、援護するよ」
輝希と隆志は武器を手に取り、デュアルに駆け寄ろうとした。
「来るな!おれ一人で十分だ」
「でも…」
「おれを信じろ」
デュアルは、未知の相手であっても退く様子はなく、それどころか彼の気は増している。
「…わかった」
デュアルの言葉を信じ、輝希と隆志は霧の中へと消えた。
「我に勝てる要素などあると?」
「あぁ。全力を尽くしてお前を倒す!砂粉塵!」
大剣を地面に叩きつけた。すると辺り一面が砂嵐に包まれ、太陽の光も届かなくなった。
「これでお前の影にはやられない」
「考えたな。だが所詮は無駄なあがきに過ぎん」
