「真田輝希よ、我と共に来い。さすれば痛い目には合わないぞ」
少しずつ輝希に近寄って来る。
だが、このまま輝希を渡すわけにはいかない。
「飛翔と言ったな?貴様らの目的はなんだ?」
デュアルが飛翔の前に立ち、行く手を遮る。
「真田輝希を連れてこいと、そのミッションを遂行するまで」
「そのミッションは、達成させるわけにはいかないな」
すかさず大剣を抜き、飛翔に振るう。
「遅い!」
デュアルの攻撃を交わし、宙を舞う。飛翔の背中が太陽の光を遮り、飛翔自身の影がデュアルを包む。
「シャドウバスター!」
飛翔の影に包まれていたデュアルは、闇の波動に吹き飛ばされた。
「うぐっ!」
デュアルが立っていた場所の地面がえぐられており、かなりの衝撃だったのを物語っている。
だが、何が起きたのかがよくわからない。
「影は光と闇から作り出されるもの。今の技は、影を爆発させた。我の影に包まれたものは全て爆発するぞ」
