えみは、自分の部屋に戻るとソファに腰を掛け、そのまま横になった。


自分が今どんな感情でいるのか分からないまま、そっと目を閉じる。


「はぁ。」

えみの口からは大きなため息が自然と出てきた。



その頃、あずさ、大谷、関谷の3人は大谷の部屋の前で話しを続けていた。


あずさは、えみから聞いた井上との出来事を二人に話す。


あずさが話し終わると、大谷の態度が明らかに変わった。


「何だよそれ。」


大谷は、自分の拳にギュッと力を入れて下唇を噛む。

「俺、井上と話してくる。今のままじゃ、納得いかない。」

そう言うと、大谷は井上の家の方へ向かってと歩き始めた。