「は、はい!とりあえずは無事です!聞こえてます。今は…えっーと…ミミストップにいます」

『ミミストップ?!どこの?』

「えーっと…どこ…だろう…」

『…店員に聞いたら分かんだろ?』

「あ、そうですね。じゃあ、ちょっと確認して折り返しますね。」


そして一旦電話を切って店員さんに確認すると、そこは聞いたことのない町名だった。


リダイヤルからかけ直すと彼はすぐに電話に出てくれた。


店舗名を告げると


『ったく…迷子になってんじゃねぇよ。今から行くからそのままそこで待ってろ』


一方的に言われて電話を切られてしまった。


何故かはよく分からないけど、とにかくこれで帰れるんだとホッとした。


だけどどうして彼には私のピンチが分かったのだろうか…