彼の笑顔に出逢いたい

車がキャンプ場施設の駐車場に入ると、既に数台の車が停まっていた。


中には、キャンピングカーもあった。


子供の頃は、あの車の中が一体どんな風になっているのかと興味津々だったのを思い出す。


今は、気になることがあったらすぐに調べられるから本当に便利な世の中になった。


先に降りた片桐先輩が、最後部のドアを開け荷物を降ろし始めた。


私たちも降車して片桐先輩から荷物を受け取っていると、向こうから3人の男女がこちらに近づいて来るのが見えた。


先に着いていた友人だろうか。


1人の男性が片桐さんに声をかけた。


「片桐、お疲れー。道大丈夫だった?」

「ああ、全然余裕。」

「俺たちも、さっき着いたところ。…おっ!新顔の女の子達発見!」


私たちに気づいたお友達に笑顔を向けられた。