ほんっと何なのあの男!!

あんな性格の悪そうな男、っていうより絶対悪いに決まってるけど。

無愛想な上に、自意識過剰な勘違い野郎なんてこっちから願い下げだし!

しかも今日出会ったばかりの人に、何故私がストーカーのような扱いを受けなきゃいけないわけ?

考えれば考えるほど怒りが増す。

無愛想男の今日1日の言動を思い出しては、夜になってもまだ一人でキーキーと腹の虫がおさまらない私。

確かにイケメンは認めるよ、でも。

「だからって、誰もが自分に好意を持つなんて自惚れるなよ、勘違い野郎!!」

どうにもおさまりきらなかった気持ちを、腹の中から外に出したら、少しだけ気持ちがすっきりした。

とにかくめぐには悪いけど、あの無愛想男とはもう二度と会うこともないだろう。

そう思った。