「えっと……聞いたことあるはずなんだけどなぁ……?」 わたしが首をかしげると、悠太は得意げに言った。 悠「人の煩悩が108個あるからだって。それを一個ずつ取り除くらしいぜ。だから、俺も取り除いてもらわないと……」 悠太は1人で頷きながら言った。 「そんなに除いてほしい煩悩があるの?」 そう聞いても、 悠「……煩悩なんだから、聞かなくていいんだよ!」 と言ったっきり。 納得がいかないまま、わたしは悠太と鐘をついた。