「長!」

「!」

隣を見たら侍女のラインがいた。

私は、そっと息を吐き、彼女を見た。私は、分かっていた。彼女が私に何を言いたいのかを。

「長!あの男が牢で暴れています!」

彼女はあわてふためいているが、これはいつものこと。何も慌てる必要は必要はない。

「そうか。じゃあ、私が出向こう。」

私は、ラインに安心させるように笑った。そして、彼女はホッとした顔で私を見つめる。

私は、すぐに地下牢へと行った。