ここは山あいにある小さな集落。
自然豊かで、皆手と手を取り合って自給自足をしている。
そこに、私は長として生きている。
まだ、若い私は皆に助けられながら過ごしていた。


「長~!」

私は振り返った。そこには14歳位の二人の少年が立っていた。私は目を細めた。

「何?カイン、タキ?」

「今日、久しぶりに熊を捕ってきたから父さんが長も一緒にどうだって?」

カイリは興奮しながら喋ってきた。