相変わらず、わが校のチームは攻められ続けていた。

しかし、失点はまだだ。

竜馬センパイたちは…いや、もちろん相手チームの選手たちも、すでに泥だらけで、ユニフォームの色が変わってきている。

パスやシュートを撃つたび、足元から水しぶきが上がる

相手チームの選手がゴールに迫る。

バシバシと音をたて、竜馬センパイが肉薄する。

足元にタックル!

水しぶき、いや、泥しぶきが飛び散る!

ボールが水溜まりに転がる。

相手選手が豪快に転倒する!

ファウルはない。