「相川様に会いたくて、橘さんに紹介してもらうことになりました!!!」


「えっ?」


相川は驚いてわたしを振り返る。



『彼氏じゃねーの?』


口パクでそう訴える相川に苦笑いをする。


「相川様に俺は救われました!!!」


まるで覚えてきた台詞のように叫ぶ。


「お会いできて光栄です!!!!」


「は、はあ。」


相川も若干引き気味。


だけどすぐに、思い出したかのように顔を上げた。


「お前…もしかして、長崎?」


「やばっ!覚えてくれてた!」


チビは大興奮し始めた。


「はい!!!!長崎仁です!!!!!」