君の瞳にわたしが映っても(完)


「柚…本当に、ごめん。中途半端だった俺も悪かった。もっと最初にはっきりというべきだった。」


別れる時までも、かっこいい相川。


「っ…で、も!誕生日プレゼント、わたしの好きな…、」


「それは、あいつに見せるためだったろ?お前は俺のだって…だから…そのために…」


「修二っ、だって一年も一緒に、」


「柚のことは、好きになれない…ごめ、」


「っ、言わないで!!!」


こんなに必死な白石さん、初めて…


「柚…」


「わかったから、言わないで…もう…ほっといてよ。」


「ごめん。」



その一言で、相川がその場から離れるのがわかった。



そして、泣きじゃくる白石さんだけが取り残された。