あともう数段登ったら見えてしまうくらいのところで、わたしは息を潜めて留まった。 「お前、もう、大丈夫だよな?」 「でも…まだわかんないよ。またあのときみたいになるかもしれない。そしたら…わたし…もう立ち直れない。」 「お前はもうたくさん友達いるじゃねーか。もう、心配することもないよな?」 「まだ怖い…だから一緒にいて?」 「ごめん…」 なんの… 話? 別れ話に聞こえてしまうのは…気のせい?