君の瞳にわたしが映っても(完)


彼女でもないのに、もう、わたしっておかしいよね。


好きで好きでたまらない。


相川を独占したくなっちゃう。


重症どころじゃない。


もう、死の間際?


相川のその発言はクラスの他の人にも聞こえたようで、白石さんが頰を赤く染めているのが見える。


「熱い夫婦だねー!」


なんて言ってわたしは笑い飛ばすけど、内心は泣いている。


そんな時、

「んー…やっぱりね。」

って仁がつぶやいたものだから、バッと振り返る。


「は?何が?」

「いや、恋ってむずいなーって思って。」

「はい?」

「あーいやこっちの話。」


わたしはむっと口を尖らす。