「おっはー!」


美希がわたしの隣にどかっと腰を下ろした。


「おはよー!」


「玲ー、昨日はちゃんと自炊した?」


「しましたよー。この前教えてもらったレシピ、案外いけるかも。」


「案外ってなによ、案外って!一応料理部なんですけど。」


「ごめんってー。だけどわたしも一応喫茶店でバイトしてるんですけ
ど。料理できるんだからねー。」


「下手くそだったじゃーん。」


そう言って笑う美希。


わたしがあの日、今までのことを全てを話した日から、美希とは本当に心を通わせられているような気がした。


だから一人暮らしの事情、そして寂しいことも全部打ち明けた。


そしたら泣きながら、いつでも泊まりに来てねって言ってくれて、気づけなくてごめんって謝ってくれた。


そしてその日から美希はわたしのバイトの後すごい頻度で家に遊びに来るようになって、過保護なお母さんみたいに門限まで作られてしまった。


だけどだれかが心配してくれているっていう事実がすごく嬉しかった。


親友がいるってこんなにも心強いものなんだって気付かされた。