君の瞳にわたしが映っても(完)


「俺は心配なんだよ!」


修二の荒い声によってわたしの声は遮られた。


「お前が変な奴らとつるんでるんじゃないかって、すげー心配なんだよ!」


「しゅう…じ?」


「だからっ、俺は、知りたいんだよ。お前のこと全部。」


そう言って修二はゆっくりと顔を近づけてきた。


「俺は、お前のこと全部知ってる気になってた。ちっちぇえ頃から一緒で、だから、勝手に知った気になってた。」


覚えてたんだ…わたしとの思い出、ちゃんと、修二の心の中に残ってたんだ…


「だけど俺は間違ってた。お前は、変わった。」


っ…


「お前が変わった理由が知りたい。そう思ったら、だめか?」