君の瞳にわたしが映っても(完)


「お前…誰に殴られた。」


どきっ…



修二の声はいつになく低い。




「知らない…人。」



また、嘘をついた。



「玲…誰に、殴られた。」



「だからっ、知らない人だってっ…」



修二はゆっくりと視線を上げると、わたしのと絡ませた。



「嘘だ。」


「嘘じゃないし。」


「嘘。」


「だからっ…」


しつこいなあ!