修二はそう言ってベッドの淵に腰をかけた。
不覚にもどきっとしたのはわたしだけの秘密。
「ちょっと痛いかもしれねーけど、じっとしてろよ。」
そう言って自分まで顔を歪めてわたしの切れた頰にマキロンを垂らした。
「痛っ…っ。」
「ごめん。」
「だから謝んなくていいって…痛っ…」
修二の表情を盗み見ると、まるで自分がマキロンされているみたいな顔をしている。
かわいい…
しばらく無言で治療していた修二だが、次第にその眉間にはしわがよってきた。
だけど何と言っても顔が整っているから、しわが寄ったらそれはそれでワイルドでかっこいい。



