あーあ、土曜日だけど会いたくて来ちゃった。

デートの予定はなかったんだけど、センセーの家に来てしまった。


まだ料理作ったことないし、今日は料理でもつくろうかな?

そんなことを思いながら、先生のアパートが見えるところまで来た。

「え……」

私は、思わず足を止めた。

何回も見に来てるから、間違えるわけないセンセーの家の扉から、なんと、若い女の人が出てきたのだ。

ふわりとした、大人っぽくてかわいい女性。

寝起きで出てきたであろうセンセーが、見送っている。

その女の人は、センセーにキスをして、その場を離れた。

衝撃すぎて、私は立ち尽くしてしまっていた。