「な、何が怖いだよ! 全然怖がってねえじゃねーか!」



「何言うてるん? 桂。怖いよ。ああ、怖い。」



そう言いながらも、マカロンを口いっぱい頬張っている。お嬢様って感じがしない。



「おい! オレたちを騙したのか、雀! お前の本当に怖いものって一体何なんだよ!」



すると、青柳さんは振り返って、幸せそうな表情を浮かべながら言った。



「この辺で、ロイヤルミルクティーが怖い。」