次の日の放課後。 私は廊下でばったり鈴村さんと会った。 「遊美ちゃん。キミ、部室の鍵持ってる?」 「いえ、持ってませんけど……。」 「おかしいな……。いや、実は今日、僕が部室の鍵当番の日なんだけど、職員室に行っても鍵がないんだ。」 「円お姉ちゃんが先に持って行ったんじゃないですか?」 「いや、それはない。部長は今日、部長会議で来るのが遅いんだ。」 ということは、鍵を持っているのは、桂さんか青柳さんってことになる。 「とりあえず、部室に行ってみませんか?」 「そうだな。そうしよう。」