ある日の朝、休日にも関わらず、私は円お姉ちゃんに喫茶店に誘われた。 「どうしたの? 円お姉ちゃんの方から誘ってくるなんて珍しいね。」 「まあ、ちょっと遊美に話しておかなきゃいけないことがあって……。」 円お姉ちゃんが私に? なんだ珍しい。 「何? 何かあったの?」 「実は……500万のことなんだけど……。」 500万?