「へ? まだ10本くらいだけど?」 「10本!? バカ! あんなの1本でいいのよ!」 「えー、だって1本って言わなかったじゃん!」 「1本って言われないとわからないわけ?」 「わからないよ!」 「はあ……で、その釘、やけに太いみたいだけど、何?」 「え? これだよ。なんか丈夫そうだったから。」 「……バカ! これ、五寸釘じゃない! ここ壁薄いのよ? 隣の教室に突き抜けてたらどうするの!」 「だって……。」 「だってじゃない! 早く見て来なさい! で、突き抜けてたら謝って来なさい!」